- 1706年、創業者トーマス・トワイニングがロンドン・ストランド地区にコーヒーハウス「トムの店」をオープン。飲み物といえばコーヒー、ジン、エールと考えられていた時代に、珍しい紅茶を出す「トムの店」は、ロンドン紳士から高い支持を得ました。いずれ紅茶のブームが来ると考えたトーマスは、今度は「トムの店」の隣に英国初の紅茶専門店「ゴールデンライオン」をオープン。当時コーヒーハウスといえば男性しか入れませんでしたが、「ゴールデンライオン」は女性もOK。この画期的なサービスは多くの女性に喜ばれ、またたく間に人気店となりました。
その後、4代目・リチャード1世が紅茶の関税引き下げに成功すると、いよいよロンドンに紅茶文化が浸透。1787年、「TWININGS」のロゴを掲げた表門がオープンしました。
- 当時海軍大臣を務めていたグレイ伯爵が、中国からの土産物として味わった紅茶を大変気に入り、トワイニング社に味や香りの再現したブレンド
ティーを注文。この一件から、のちに英国首相となった伯爵の名を冠したブレンド、「アール
グレイ」が生まれました。「アール」は英語で「伯爵」を意味します。
その後、紅茶の輸入権を握り、イギリスの繁栄を築いたと言われるヴィクトリア女王が即位すると、女王は自ら「4時のお茶」の習慣を始めます。これまで貴族や上流階級に限られた楽しみだった紅茶は、次第に中産階級、労働者階級にも広まり、次第に国民的飲み物に。1837年、ヴィクトリア女王は、トワイニング社に王室御用達を授けます。
- 20世紀に入り、トワイニング社は創業200年に。その頃になると、イギリスだけでなく、ヨーロッパで広く紅茶が楽しまれるようになり、トワイニング社もパリ店がオープンします。保管性や運搬性に優れた、缶や茶筒入りの紅茶を発売したり、手軽に紅茶が楽しめる、ティー
バッグ入り紅茶を初めて発売したり、紅茶への情熱とチャレンジは続きます。新しいブレンドも次々に誕生。時のウェールズ公・エドワード8世のためにブレンドされ、その名を戴いた「プリンス
オブ ウェールズ」も発売されます。
このころ、日本で、初めてセイロン紅茶が売られ始め、国産の紅茶栽培の試みも始まります。戦争にともない一度は人気も下降しますが、戦後再び注目され、日本人が初めて紅茶を飲んだ日として、11月1日が「紅茶の日」に制定されます。
- 2006年、トワイニング社は創業300年を迎えました。
ヴィクトリア女王から王室御用達を賜ったのちも、変わらず最高品質の紅茶を王室に献上し続けてきたトワイニング社。その後も途切れることなく王室御用達を付与され、ブランドとしてのクオリティも評価され続けます。また21世紀、イギリス国内もさることながら、世界中の人々が紅茶を楽しむようになり、日本でも、紅茶の人気とともに歴史が深く、心やすらぐ香りと味が楽しめるトワイニング紅茶の知名度が高まりました。
トワイニングの熟練したマスターブレンダーは、品質を守るために毎週3,000杯以上のお茶をテイスティングしています。創業から300年以上経った今でも、世界中の紅茶愛好家が心躍らせるような新しいブレンドを提供するために、努力を続けているのです。